「残された家族の心に寄り添う」それを自然に出来る見事さ
桂雄二郎 様
故人様:奥様(69歳)
東京都小金井市にお住まいの桂雄二郎様(67歳)。2012年4月、69歳の奥様を亡くされ、ご自宅にて葬儀をとり行いました。
- ご依頼の経緯
- 東京都小金井市にお住まいの桂雄二郎様(67歳)。2012年4月、69歳の奥様を亡くされ、ご自宅にて葬儀をとり行いました。葬儀社を決めるに際し、小金井祭典を利用された経緯についてお話をうかがいました。(取材は、葬儀から半年後の2012年10月にさせていただきました。)
- お辛いとは存じますが、奥様が亡くなられた経緯についてうかがえますか?
- 私の見守る中で、息をひきとりました。
妻は教職を終えてから、今度は日本語教師としてパナマ、パラグアイ、ベトナム、択捉島、色丹島などに赴き、精力的に活動していました。
そんな中、おととしの6月ごろ、背中が痛いと言いまして、さまざまな医者通いをしました。整体、内科、婦人科などを回って、やっと病名がわかりましたのが、半年後。すい臓がんでした。
それから、妻も私も、いろいろ調べました。一般的な治療のほかに、最先端の陽子線治療を受けたりして、出来る限りのことを尽くしましたが、治りませんでした。
それで、今年の1月に、妻の希望でホスピスに入りまして、4月1日、私の見守る中で、息をひきとりました。
- 葬儀社はどうやって決められたのですか?
- 妻の発案です。妻の教え子が、是枝社長の奥さんなんですね。
「私の教え子が同級生同士で結婚されていて、こういうことをしているから、ぜひお願いしたい」と言ってたので・・私は、是枝社長のことを全然知らなかったのですが、妻の希望であれば、よろしいのじゃないかなぁと。
- 事前に葬儀の準備をされたのですか?
- はい、妻は生きている間に、私と一緒に葬儀の準備をしていました。
遺影の写真にしても、自ら写真館に行って撮ってもらい、「この写真を飾って」と言うのです。
その時着ている洋服を、「これを着せて棺の中に入れて」と・・・それを律儀に守りました。
他にも、知らせる人のリストを作ったり、お墓を改葬したり、墓石を選んだり、墓石のデザインは、是枝社長の奥様が美大出身なので、描いていただきました。
また、返礼品のお茶を選んだり、それを包む風呂敷まで決めたりしていました。あとは、荷物の整理をしたり、「この通帳の印鑑はこれよ」と教えてくれたりしていましたね。そうそう、お通夜料理のメニューまで決めましたよ。ぜんぶ妻と私で一緒にやりました。
やはり、妻の意向に沿いたかったし、品位のあるものにしたかったですからね。
桂家のお墓
- どのような葬儀を希望されていましたか?
- 妻は自宅で行う家族葬を希望していました。
彼女が家族葬を希望していまして、ホントは斎場でやったほうが面倒がなくていいと思ったのですが、彼女が自宅がいいと希望したんです。是枝さんに相談したら、出来ますよ、と言ってくれて。
棺のまわりに花を飾ったりして・・私も満足してるし、妻も・・うん、満足だったんじゃないかなぁ・・よかったと思いますよ。
- ほかに葬儀についての希望はありましたか?
- 会葬礼状を決まったものではなく、妻の人となりをお知らせするものにしたいと考えました。
会葬礼状を手作りにしたんですよ。文面は、私が彼女の意向をくみながら原文を作りましてね。
「こんなのでどうだろうか?」と彼女に見せたら、手直しを3回くらいしたんじゃないかなぁ。
最終的に彼女が納得して満足して・・自分の会葬礼状を添削するなんて珍しいですよね。
決まりきった文面にしたくなかったんですね。彼女の人となりを、それなりにお知らせするものにしたかったんですね。
- 小金井祭典さんの対応はいかがでしたか。
- じっさいに、是枝さんには無理を聞いていただきました。
まだ彼女が元気で判断できるうちに、葬儀の段取りとか飾り付けとか、その都度連絡くださって彼女の意向を尊重する形をずっと取って下さった。
お墓の場所を決めるときも、お墓のデザインを決めるときも、いろいろ彼に相談してお願いしました。
こんなにしてもらっていいのかなぁと思うくらい親身にやってくださって。自分のときも是枝社長に頼もうと思ってますよ。まぁ、もうしばらくは生きていようと思ってますけど。
何気なく動いてくれていることが有難い・・
他の葬儀屋さんも、表面上は丁寧で親切なんだけども、じっさいに是枝社長にやって頂きますと、その動きにしても、参会者に対する対応にしても違うというか、ホントに心がこもっているというか・・私は喪主という立場でしたが、何かのときにフッと気づいてくれて・・こういうときは、こうしたほうがいいんじゃないですか、とか。何気ない動きでスッとその場をまとめてくれたりとか、そういうことが出来る人なので・・
それで、こちらも「ああ、やってくれて助かった」とか「あ、そうか、気が付かなかったな」とか思うわけです。何気なく動いてくれていることが有難い・・そういうことですよね。そういうのはやっぱり身に付いた人間性というか、彼の天職というか、そういう側面があるんじゃないかなぁ。
段取りどおり、キッチリやるのもいいけども、やっぱり現場に出ると、それ以外のね、動きとかあるでしょ・・導線とか、順番とか。現場でしかわからないことが生じる。 そういうことが是枝社長は素直にスムーズに出来る人なんで。そういうのは、とても大事ですよね。あとで、そんなこと打ち合わせしてないじゃないですか、なんてトラブルになっても困るでしょ。
「残された家族の心に寄り添う」それを自然に出来る見事さ
「残された家族の心に寄り添う」というのは、言葉としては簡単ですが、なかなか行動として、それを実践して、安心していただくということは本当に難しいと思いますねぇ。
だから、それが言葉ではなく、自然に出来るというところに、彼の見事さがあるんじゃないかなぁ。
まぁねぇ、是枝社長の家庭的な面でいえば、奥さんのほうが子育てで大変なんだから、もっと奥さんを手伝ってもいいんじゃないかなぁと思いますけど。こういう仕事は、突然の勤務があるでしょ。予定外の。一方で、彼は消防団の団員だったりしますから。それを支えるのって大変ですよ。
- 葬儀の見積りは分かりにくくなかったでしょうか。
- それはなかったですねぇ。じっさいにこれで出来たらいいなって思えました。
それで高い、なんて全然思わなかったし。この年になると、葬儀は繰り返してますし、他の方からも情報が入ってきますし、初めてのことではないので、この見積書が十分妥当で、これで出来れば大変うれしいなと思いましたね。
- 葬儀で心に残っていることはありますか?
- 見事にあれよあれよという間に進んで、まかせておいて問題がない。
是枝社長が、ここで実際に棺や花を置いて、段取りを指揮されているんですけどもね、ああいうときの動きはホントに素早いですね。見事にあれよあれよという間に、こう出来てしまうんですね。
もちろん じっさいに動いている人もたくさんいるんですけどもね。全体の指揮者である是枝社長が、ホント見事にスーッとやってくれましたね。妻の好きなお花も、ちゃ~んと聞いておいてくれて、その花を準備してくれましたしね。まかせておいて問題がない。
- 葬儀を終えられた心境をお聞かせください。
- 私が父を送ったときは、なんとか早く終わればいいと、いかに無事に遂行するかという責任感だけだったんですね。ですから、いかに心を込めて送ることの大切さというか、あるいは、それをするための決断というのかなぁ・・大事ですねぇ・・そう思いました。
- 会葬者の方の感想はいかがでしたか?
- みなさん「大変よかった」「心がこもっていた」「こういうお葬式を自分もぜひしたい」と仰ってましたねぇ。
年代的にも似た方が多いので。形よりも心を大切にするということがそれなりに伝わったんじゃないかなぁ。
- 葬儀社を決めようとしている方へ一言アドバイスするとしたら?
- 信頼できるところを口コミとか知り合いとかで探すっていうのは大事
お葬式というのは、葬儀社の言い値でしなきゃいけないというイメージが強い。
消費者が弱い立場にある・・一回かぎりだし。次のときには葬儀社を変えるにしても、そこも十分なデータがないからそこで失敗することが多い。
だから あらかじめ信頼できるところを口コミとか知り合いとかで探すっていうのは大事。
じっさいに利用した人の感想をおうかがいするというのが一つですね。私は、いつでもお話ししますよ。
葬儀社に実際の葬儀の写真やデータを見せてもらうと大変参考になります
それから、小金井祭典さんには、じっさいに葬儀がどのように行われたか写真などのデータがいくらでもありますから、そいういうものを見せてもらうのも大変参考になります。
花にしてもイメージがいろいろありますから。
ゆとりを持った時間のときに、相談するのがいいですねぇ
亡くなってからだと時間がないんですよ。
私のように、ゆとりを持った時間のときに、相談するのがいいですねぇ。本人が参加して、準備するのが一番いいでしょうけど、そうでない場合は、まわりの人たちが準備をするということは・・大事なこと!